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練り石・染色したハウライトなどが大量に出回っているため、 天然色のものを探す方が大変になってきてしまったターコイズ。

鑑定に出してくださっている問屋さんのビーズのみ使用しています。


モース硬度5程度。

水に弱い石質です。もともとオパールほどではありませんが水分を含んでいること。

さらに水や油を吸ってしまう性質であること。

日本だと夏のアクセサリー代表みたいになってますが、実は熱や日光にも弱いんです。

他の石もですが、ビーズ等のアクセサリー用に加工されているものは樹脂やワックスで保護・補強されているものが殆どです。

多分、そういった加工を全くしていないターコイズは、脆すぎてアクセサリー用としてはもたないかと思います。
がんばれ、ターコイズ!


アクセサリーにすると、ゴムや金属パーツとの摩擦で色落ちしたかのように見えますが、実際は石が削れているだけです~。



ターコイズは実は現在、トルコでは産出しない鉱物です。

この石を貴重なものとして扱ってきた国は、ものすごくたくさんあります。

エジプトやをはじめとする中東にはじまり、地理的に近く貿易交流のあった地中海を経由して、さらにひろまっていったようです。

先住民族(カナダではFirst Nations、アメリカではNative Americanと呼ばれています)の自然信仰・シャーマニズムの中でも、ターコイズは神聖な物として扱われています。

今でもFirst Nationsのハンドメイド品のみを扱ったお店では必ずと言っていいほどターコイズが使われています。
(でもカナダでターコイズよりたくさん採れるのは琥珀だと思います~。)


どうやってアフリカからアジア・南米などの広範囲に『神聖な石』として伝わっていったんでしょう?
とても不思議です。

「旅人の石」と呼ばれる由縁はこのあたりから来ているのかもしれません。











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